大津市のいじめ自殺事件に世間が注目する中、それに呼応するかのようにA新聞の朝刊の一面に、連載コラム"いじめられている君へ” が開始した。 連日、各界の有名人が ”いじめられている” 子ども達へのメッセージを通じてエールを送っておられる。 現実に今、いじめられている子ども達やいじめをしている子ども達があんなものに直接目を通すのだろうか...お偉い学者先生や特別な才能に恵まれたタレントやスポーツ選手が自分の価値観や人生観の一方的な押し売りをして苦しんでいる子どもに余計にプレッシャーをかけているようで読んでいて不愉快になるものが多い。タレント並みに頻繁にテレビに出演されているある大学の先生は、”このいじめを受けている辛い時期だからこそ読書をして自分を磨きましょう。”と、悠長なアドヴァイスをされ、お薦めの本を数冊挙げられていた。子ども達がどれくらい質の悪い”いじめ”に苦しんでいるのか”いじめの現実”が殆ど見えていないように思う。こういう人達がいくら頑張って助けになろうとしても、全くピント外れでありがた迷惑な結果になる。でも例外もある。8月2日のはるな愛さんのメッセージには、彼女(?)が経験してきたこころの深い痛みが垣間見られそれを乗り越えた人だけが伝えることができる強くて暖かいものを感じることができた。
最近、自殺した18歳の高校生が遺した遺書らしきメモを見て(ネット上で)衝撃を受けました。こちらをクリック 中学時代の同級生から執拗に多額の金銭を要求され、それを支払うために、万引きやひったくりなどの犯罪行為を強要されその執拗な要求にキリがなく逃げ場もなかったようです。 このような極めて悪質ないじめに苦しめられて子どもは,他にも大勢いて、今日もどこかで、あんな悲痛なものを書いたりしているのでしょうか.......本当は、もっと楽しく生きたかった、死にたくない、けどそれしかない、もう疲れたと......これまでにどれだけ多くの犠牲者が警察や学校に ”いじめではなく喧嘩”として無視され、闇に葬り去られているかわからない。大人の社会自体が弱い者いじめの社会だから我々もそういうことには鈍感になっているように感じる。東電の正社員には、危険すぎてさせられない作業を下請けの人材派遣の日雇い作業員にやらせている...こんなことはこの社会では珍しいことではない。
それにしてもあんな悲しいものを遺して、始まったばかりの人生を捨てざるを得なくなった子どもの親は怒りと悲しみでたまらなくなり、救われないだろう.......両親や遺族の承諾が得られれば、新聞やマスコミは、こうしたいじめの犠牲者が遺したメモや日記や遺書を公開することによって、彼らが発していたSOSや心の叫びを通じて、いかにそれが悪質なものであったか、どれほど苦しめられていたかを伝えてほしい。
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