このところ尖閣諸島や竹島を巡って、周辺の国々との摩擦が生じ、普段、こうした情勢に疎い私も不安を覚えます。 特に中国は、経済的に日本への影響力が大きく、大規模な日本製品ボイコットなどの経済制裁で、中国経済に大きく依存している製造関係、とりわけ中小、零細企業は、深刻な打撃を受けるのでしょうか。また、中国との軍事衝突という最悪な事態に突入することを予想するような情報が飛び交っていて更に不安を掻き立てられます。
日本人として恥ずかしい話ですがこれらの島々の領有権問題が最近顕在化してくるまでそれぞれの島の名前を何となく聞いたことがあるかなという程度で、それが日本に属し、日本のどこにあるのかということさえも知りませんでした。しかし中国や韓国では、そんな自国の領土に対しての無関心は、非国民として非難され、大問題となるそうです。
そもそもこれらの2つの領土はどういう歴史的な経緯を経て争いの的となっているのか?と思いつき、検索していたら、わかりやすく説明してくれている記事に出会いました。それは、日本共産党の新聞、”赤旗”(私は共産党支持でもないし赤旗の購読もしていません。)からのものでやや左翼的な見地から書かれているかもしれませんが、そんな左翼的な政党ですら歴史的な見解に従い、尖閣諸島、竹島ともに ”日本の領土”であると主張しています。
過去において確かに日本は、日本軍の中国大陸や朝鮮半島の人々に対する非道、残虐な行いによって 癒えることのない深い傷を与えたという負い目を背負っているのは事実です。だからといって、今、他国の領土を強引に自分達のものだと主張したり、外国人に危害を与え、外国企業に損害を与えるような市民の蛮行を最近まで放任する中国政府の姿勢は、世界第2位の経済大国として容認できるものではありません。多くの中国の市民が憎しみと攻撃の対象にした日系企業と日本製品は、中国の近代化と経済発展に大きく貢献しました。日本とアメリカの援助によって積極的に資本主義化を推し進める一方で、強烈な反日教育を行い国民の反日感情を増大させ、言論の自由や選挙権も与えない一党独裁の政治のシステムに対する国民の不満やストレスを外へ向けさせたのです。
日本政府が、共産党が主張するように、これらの領土に対する領有権を理を尽くして根気よく相手側の政府と国際社会に主張しながら外交的努力によって、何とか平和的な解決に導いてくれることを願います。
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