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2015年7月3日金曜日

追悼 Chris Squire

今週明けの月曜日、また悲報が飛び込んてきた。伝説のプログレシッヴ ロック バンド(現在も活動しているが)"Yes"のベース奏者のクリス スクワイア (Chris Squire)が他界した。 5月に、急性骨髄性白血病の治療に専念するため、休業すると発表されたばかりで、それを耳にした時は、こんなに早く逝ってしまうとは夢にも予想していなかった.昨年の11月の来日公演で、あんなに元気に、相変わらず完璧なプレイを披露して、大きな感動を与えてくれたのに.......それが僅か7か月前の事であるのがとても信じられない。

中学生という多感な時期に"Yes"というバンドに出会い、ある時期はこのバンドにぞっこんのめり込んでしまった。日常の悩みや面倒なこともぶっ超えて、まるで異次元世界にでも連れて行ってくれるかのようなわくわく感は、それまで聞いていた物とは、異質だった。当初は、 ジョンアンダーソンやスティーヴハウ、リックウエイクマンという華やかなアーティストを際立たせる脇役のような存在としか捉えていなかっが、ジョンやリックのソロアルバムを聞く度に、Yes的な音作りを期待した私は、違和感を覚えた。 私を虜にした家に居ながらにして、宇宙空間にホップ、ステップ、ジャンプできるような感覚は、クリスならではの躍動感ある独特のベースワーク抜きでは創り出せなかったのだ。

"Yes"というバンドは、頻繁にメンバーチェンジを繰り返し、、できないとすぐメンバーを追い出すと陰口を言われる程、完璧さを追及することで有名だった。1968年のデビューから現在に至るまで、彼だけが一度もグループを脱退せす、"Yes"の全てのアルバム制作に参加した。半世紀近くの長い年月を、一つのバンドのために、彼の全生涯を捧げたと言っても過言ではないと思う。ジョンアンダーソンがバンドのリーダーだと長く思い込んでいたが、実際は、クリス抜きでは"Yes"は成り立たなかった。フレディマーキュリー抜きで”クィーン”が成り立たないように、誰も唯一無二のクリスの埋め合わせはできないと思う。彼の死によって、"Yes"というバンドは、実質的に終わってしまったように思う。そう思うと本当に淋しく残念でならない。 もっと自身の体を労わって、健康で長生きして、私達を楽しませてほしかった。 彼の遺した音楽はこれからも永遠に生き続けるだろう。 素晴らしい音楽をありがとう。長い間お疲れ様でした。ひとまず、天国でゆっくり休んで、また、退屈になったら、天国のミュージシャン達と音楽を楽しんで下さいね。


















































2015年4月7日火曜日

シンシア レノンーBeatles の陰で、波乱万丈な人生に振り回された女性

今月1日(日本時間2日)、悲しいニュースが飛び込んできた。 かの有名な故ジョン レノンの最初の奥さんだったシンシア レノン(旧姓パウエル)さんが他界された。75年の生涯の中で4度の結婚と別れを経験され、最期は癌との短くも果敢な闘病の末、スペインの自宅で愛息ジュリアンに看取られたという。

音楽評論家の湯川れい子さんの”シンシアの人生はきっとお辛いものだったでしょうね。”というつぶやきが印象的だった。私も彼女の死を知った時、真っ先に全く同じ言葉が心に浮かんだ。

中学生の時、母と一緒にビートルズの映画を観に行き、初めてスクリーンの上で見たジョン レノンはとてもハンサムでカッコよく、一目ぼれしてしまった。 その時、既にビートルズは解散していて、ジョンは何年も前にシンシアと離婚してヨーコと一緒になっていた。 ジョンは、とんぼ眼鏡がトレードマークになったビートルズ後期以降よりもそれ以前の裸眼でいた若い頃の方が圧倒的にかっこいいと思った。 そんな時期にジョンと熱烈な恋愛をして常に傍にいたというシンシアさんがなぜかとても羨ましかった。  若い頃の彼女は物凄く美人だったが、(写真でしか知らないが) ジョージ ハリスンの最初の妻のパティ ポイドやストーンズのミック ジャガーの当時の恋人のマリアンヌ フェスフルのような人間離れした超絶美女ではなく、どことなくあか抜けない芸能人らしくないところに親しみと好感が感じられた。彼女は謙虚で人柄も素晴らしかったので、ビートルズの他のメンバーや側近のみならず、ビートルズファンの間でも評判が良かった。ビートルズファンによる彼女自身のファンクラブまで結成された程だ。多くのビートルズファン、ジョン レノンファンに愛され、皆がジョンとシンシアの円満で幸せな家庭生活が永く続く事を願わずにはいられなかった。

シンシアの突然の死に際し、小野洋子さんが彼女への追悼とジュリアンへの励ましのメッセージをfase bookで公開したところ、世界中から非難のメッセージが送られ、不評を買っているらしい。悲しみの気持ちを率直に表明したというのに、それだけでバッシングを浴びるとはお気の毒である。 ヨーコとジョンの過去の無神経な言動がどれだけシンシアの感情を踏みにじったものだったかを思うと、非難の声にも一理あると思わざるを得なくなる。 ”ジョンはヨーコと出会って本当の愛を知った”とか”ヨーコのために書いた曲は沢山あるが、シンシアのための曲は全然ない。”などともっともらしく言われているが、これらは、全く事実ではなく、何者かの悪意すら感じる出鱈目な話である。シンシアさんの半生記の中に、若い二人の熱烈な純愛物語が散りばめられていて、微笑ましいエピソードも多数語られていた。ジョンが書いた初期の曲の中に紛れもなく彼女に書かれた作品で、今もなお、瑞々しい輝きを放っている作品が多数存在すると思う。 ただ、ジョンがLSDという薬物に溺れてからは、二人の精神状態や価値観の溝が修復不可能なほど深まってしまった。そこで、ジョンがヨーコの様な自由奔放な女性に遭遇して、彼女の悲劇が忍び寄ったのである。 良い性格と純粋さが災いしたのか、身勝手な男達に振り回され何度も結婚と離婚を繰り返すはめになったが、最期までジョンへの思いは捨てきれない一途で不器用な人だったと思う。

 シンシアさん、天国でジョン レノンと再会したのでしょうか? 苦しみの多い人生だったでしょうが、ずっと息子さんに付き添われ、安らかな最期を迎えられたことは私達にとってもせめてもの慰めです。あなたが逝ってしまった後、世界中のビートルズファンが悲しんでいます。 多くの人々に愛されたシンシアさん、どうか安らかに.......











ジュ リアン レノンによるシンシアの追悼サイト



















2015年1月19日月曜日

日本の文化の故郷はミステリー

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。 最近、若い人を中心に、日本人全体が保守化の傾向にあるとよく言われるが、その影響なのか、日本人と日本の文化に対して誇りを持っている人が増えているように思う。  天皇制、神道そして、日本語といえば、日本人と日本の文化のアイデンティティの象徴の様なものだと思う。 最近、前回の記事で取り上げた”八咫烏”についてネット上で調べていたら、神道や天皇制に関連した興味深い話を知った。 

3種の神器の一つとされている八咫の鏡 (やたのかがみ)は本物の方が伊勢神宮に、複製の方が皇居内に安置されていて、どちらも伊勢神宮の神官は言うに及ばず、天皇でも見ることができない程、神聖不可侵な物ゆえに謎に包まれている。 にもかかわらず、何人かの人がこの鏡を見ていて、その中の1人の人物が裏側にかかれていた文字を写し取り、ある学者が解読すると、それが、ヘブライ文字で ”私は在って在るもの” ("I am that I am"と英訳されているらしい。)という意味の旧約聖書の中のヤハウェ(ユダヤ教の唯一神)の言葉であったという噂が昔からあるという。これについては、本当なのか、所謂、都市伝説の類のものなのか、真相はわからない。

http://www2.biglobe.ne.jp/remnant/099yata.htm


イラン、イラク戦争の時、サダム フセイン 大統領が記者会見の折、日本の皇室の紋章と同じ、菊花十六紋の付いた腕輪を身に付けていて、ヨーロッパの記者から日本の皇室との関係を尋ねられ、”あなたには、もっと古代メソポタミアの歴史を勉強してもらいたい。 この紋章は、我が国の祖先が、世界最古の文明を築いたシュメール王朝期に用いていた王家の紋章です。”と、返答したそうだ。この菊花の紋章は、メソポタミア、エジプト、イスラエル、インドの地域の遺跡から多く発見されていて、いずれも神、あるいは最高権力者の証として使われていたらしい。オリジナルは、古代シュメール文明の最高神アン(天と光の神)の星の光をイメージで表現した物だといわれているが、果たして、日本の皇室の紋章は、これに由来するのだろうか?

http://wave.ap.teacup.com/renaissancejapan/242.html


昔から、日本人とユダヤ人の生活習慣、神道とユダヤ教、日本語とヘブライ語の類似点が多数指摘され 一部の人々の間で ”日ユ同祖論” が根強く支持されている。確かに、宗教関係、文字や言葉に類似点が多く興味深い。単なる偶然と片付けるのには勿体ない気がする。日本人の祖先イコールユダヤ人という理屈には無理があると思うが、シルクロードを通じて、古くから中東方面の文明や文化が伝わり、それらが日本の文化の形成に多大な影響を与えたとしても不思議ではない。更に人間の集団も共に渡ってきて日本人の中に同化した者もいたのだろう。(古代イスラエルの失われた10支族の末裔?~秦氏?)


国歌 ”君が代”や、日本人が古くから親しんできた民謡、童謡の中にはヘブライ語由来のものが少なくないと指摘する人もいるようだ。ただのこじつけじゃないのと、言われればそれまでだが、”本当にヘブライ語でこんな風に解釈できるのだとすれば、興味深くて面白い。

http://hontodesuka.com/%E5%90%9B%E3%81%8C%E4%BB%A3/

http://hontodesuka.com/%E3%81%8B%E3%81%94%E3%82%81%E3%80%80%E3%81%8B%E3%81%94%E3%82%81/

http://hontodesuka.com/%E3%81%95%E3%81%8F%E3%82%89%E3%80%80%E3%81%95%E3%81%8F%E3%82%89/


http://hontodesuka.com/%E3%83%98%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%A4%E8%AA%9E-%EF%BC%88%E3%83%98%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%A0%EF%BC%89%E6%96%87%E5%AD%97%E3%81%A8%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A%E3%81%AE/


http://hontodesuka.com/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E3%81%A8%E3%83%98%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%A4%E8%AA%9E%E3%81%AE%E9%A1%9E%E4%BC%BC/


近年、籠(この)神社 という非常に古く由緒ある神社の宮司である海部毅定氏は、彼の著作 ”元初の最高神と大和朝廷の元始” の中で、オリジナルの神道は一神教であったことを明言しているようだ。 また、ウィキペディアの”日ユ同祖論”によると、これまで極秘であったこの神社の裏家紋が最近公開されたが、ダビデ王の紋章である六芒星であったという。

http://ameblo.jp/kaze262/entry-11898077890.html

http://ameblo.jp/kaze262/entry-11898083814.html

http://ameblo.jp/kaze262/entry-11898086972.html

敗戦後まもなくGHQが、仁徳天皇陵を極秘に発掘していたそうだが、この天皇陵の形が、行方不明とされているイスラエルの3種の神器の1つである”マナの壺”の形に酷似していることから、マナの壺を探すために発掘したという噂もある。

http://genryu.at.webry.info/201208/article_1.html


日本と古代イスラエル(ユダヤ) の類似点はこの他にも多数あるらしいが、日本人の祖先=ユダヤ人の理論は飛躍しすぎているとしても、日本古来からの由緒ある文化でさえ、近隣諸国のみならず、遥か彼方の異民族の文化と融合し、この国の事情や風土に合わせて変化、形成されてきたことは事実だと思う。日本の宗教、文化、言語は、古来から、私達が認識している以上にインターナショナルなものだった。それが日本の文化の特質のひとつなのかもしれない。

西洋社会の中で、迫害、差別されてきたユダヤ人は、先進国の中では、唯一、日本人だけに好感を持っており、 日本を”東洋のイスラエル”と感じているという。日本に来たユダヤ人の多くは、初めての訪問でさえも、日本に親しみを感じ、故郷のような懐かしさを感じるという。日本人がユダヤ人から分かれた親戚のように直感していて、そもそもは、”日ユ同祖論”なるものは、ユダヤ人の方から、広まったらしい。 一方、ユダヤ教徒の宿敵、イスラム世界の人々も日本人を非常に尊敬しているという。アニメや漫画も彼らの間では人気があり、礼儀正しさ、、義理、人情といった日本人の美徳とされているものにも共感し、欧米の植民地主義に屈せず独立を守った日本の歴史や皇室の伝統に畏敬の念を抱き、日本を理想社会とまで見ているそうである。イスラエルとイスラム世界の衝突は永く続く、世界の中で最も解決困難な問題であるが、殆どの日本人にとっては、遠くの世界の出来事であり身近に実感し難い問題だ。一方、ユダヤ人とイスラム世界の人々は、共に日本人に親近感と好感を持っているという共通点がある。この難問題の解決に向けて日本が果たす役割は何かというヒントが、中東に由来しているかもしれない日本の古来からの宗教、文化、歌の中に秘められているかもしれない。




*イスラム世界とは、イスラム教徒が中心となっているイスラム諸国のことであり、現在、日本人を人質にとって、巨額の身代金を要求している過激派、暴力組織 ”イスラム国”ではありません。