先日、ついに小保方晴子さんが疑惑後、初めて、記者会見に登場なさいました。想像していたより若く見え、とても可憐で可愛らしい方でした。質問の時間も充分にあり、それぞれの質問にも丁寧に答えられていましたが、 彼女の説明に納得いかなかった方は少なくないと思います。 理研の捏造、不正認定を覆すために、自分の口から弁明したいと宣言していたのに、肝心の論文の問題の部分の説明を素人の弁護士に丸投げして、その専門家であるご本人は、横で頷いて聞いておられるだけでした。記者の質問も3,4人の例外を除き、問題の核心に迫るものは出ませんでしたが、鋭く突っ込んだ質問には、あいまいにお茶を濁し逃げられたという印象でした。一部のおじさん方には、”可愛いい”とアピールしたかもしれませんが、オバサンにとっては、ちょっと誤魔化されたような印象を持ちました。(笑) ”200回もstap細胞の作製に成功している”と、返答されましたが、その証拠を示すデータやサンプルなども示されませんでしたので、少し違和感の感じる科学者の記者会見でした。
私の頭の中は粗雑にできているので(笑、笑)論文上の 捏造、改ざん、貼り付けといった不正(専門家にとっては重要な問題なのでしょうが)には、あまり興味がありません。実験での捏造、不正によって導かれた偽りの結果が示されていないかと少し疑っています。
小保方さんと理研の両方に胡散臭さを感じていますが、理研に対して3点程疑問に感じていることがあります。一つ目は, 実験での捏造、不正が認定されていない段階で(このことに関して理研が再現実験に1年かけて検証するといっているが)調査の最終報告をまとめ、論文上だけの問題で小保方さんに対して、研究不正があったと認定して処分を検討している点、、二つ目, 小保方さんのSTAP細胞の論文に用いられたSTAP幹細胞から、その細胞の多能性を証明するために人工的に作られたというキメラマウスなど、STAP細胞の存在を示す有力なサンプルが現在も理研に残されているそうです。最新の機器を用いて、遺伝子分析すれば2週間という短期間で、それらがSTAP細胞”由来なのかどうか、つまり本当にSTAP細胞から作られたのかという問題の核心部分を、簡単に鑑定することが可能なのだそうですが、、現在のところ、理研はこの調査を ”STAP現象があるかないかの観点から無意味” として頑なに拒否しています。3つ目は、実験で、捏造、不正があったか否かを検証する再現実験のリーダーが、その論文の共著者で実験を小保方さんと共に行った当事者であること。 ”stap細胞現象”というものに懐疑的な第三者が担当する方が信頼を得られるのではないでしょうか。
小保方さんを”研究不正”と認定するからには、論文の画像捏造よりも、小保方さんの行った実験に捏造、不正がなっかったか、またれによって偽りの結果が導かれていなかったかをしっかり検証、調査して最終報告として公表することが大事だと思います。そのために理研がまずやらなければならないことは、残されたサンプルの遺伝子解析をしてそれが本当に、”stap細胞”由来のものなのかを明かにすることです。(このことは多くの専門家が指摘しています。)それをやらずに再現実験だけを行って、仮に一年後に、 ”stap現象の存在を確認しました”という発表を聞かされてとしても、また、胡散臭さを感じることでしょう。 この実験に関して、理研はstap細胞作製のために外部からのアイデアも求めていますが、仮にそれでstap細胞なるものが作られたとしても、その実験が、小保方さん達の行った実験が捏造だったか否かを判定するものになるのですか? 不正がなされていなかったか否かを検証しなければならない再現実験を、国民の税金を使って、理研の名誉回復あるいは、存在しないことを証明するのは不可能といって逃げ切るための実験にすりかえているような気がするのですが.......
もし論文だけでなく”stap細胞”そのものまで捏造だったとして、それが国民に知れ渡ると........その怒りの矛先は一斉に理研という組織に向けられるでしょう。 自分達の保身のために四苦八苦しているような気がしてなりません。
今後の再現実験でもし、stap細胞なるものが作成され、それが万が一、それを待ち望んでいる人々に光と幸福を与える物に発展するのなら素晴らしいことです。 けれども、まずその前にするべきこと(封印してしまったものを解析して公表する。)をするべきだと思います。 今年の一月末、この”夢の万能細胞”発見のニュースを知った時、去年他界した母のことを思わざるを得ませんでした。 四半世紀にわたって脊髄の神経を犯される難病と苦闘した挙句、度重なる重篤な病に力尽きました。 こんな夢のような物がもっと早く発明され実用化していたら...........涙を流し身の潔白を訴えた小保方さんに世間の同情が集まっているそうですが、stap細胞の発見という知らせに希望を持ち、そしてこの騒動によって失望させられた病気と闘っている人達こそ同情されるべきでしょう。
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